表計算ソフトを使い始めてから30年以上になる。
富士通のコンピュータに付属していたものを使ったのが初めてだったと記憶している。
Lotus123ぐらいからマクロプログラムが便利になりはじめたが、1ファイルに1シートであり、1ファイルに複数シートのExcelLibreOfficeとは大きく違う。
 今回、Excelで組んだ結構複雑なマクロプログラムをLibreOfficeに移行することで、自分が表計算ソフトのマクロプログラムに求めるものが見えて来たので書いておこうと思う。
 一つには日本語のソートをシートを利用してマクロプログラムでできることである。
その理由は日本語のソートは言語やソフトにより並び順が異なるため、主に使う表計算ソフトが決まっており、取引先名ごと等に同タイプのシートを書類として出力する場合には表計算ソフトの並びを基準にする方が便利である為である。
表計算でソートした取引先順のデータを外部のソフトにも反映させれば、紙ベースで出力した時に並びが統一され書類の並び替えが必要でなくなり、複数の書類をまとめる時にも間違いが少なくなるはずである。
コード順ベースで処理する会社では必要ないが、表計算ソフトで様々な処理をこなしている中小企業では現実的に必要で利用価値がある機能であると思う。
 二つには、一つのファイルにある特定のシートをフォルダ内の複数のファイルにコピーできること、フォルダ内の複数のファイルにある特定のシートを一つのファイルにまとめることができること。
ファイル数が増えるとこの作業は人間が作業すると非常に手間であるので、作業効率を上げるには必要な機能である。
また、副次的なメリットとして、フォーマットが同じものを一つのファイルに集めて印刷すると一度に印刷でき、ネットワークプリンタを使用している場合にはプリンタ側でタスクが一つとして扱われるので、他の人の印刷があいだに入ってしまうことを防ぐことができる。
 三つには正規表現が使えることである。
シートの中には事務処理の判断のもととなる文字列が入っている。
それを正規表現で検索して処理を分岐させれば結構複雑な事務処理を行うことができる。
 LibreOfficeのマクロプログラムで一つ目と三つ目の機能は使えることは確認できているが、二つ目の機能がどの程度、どのように使えるのかをあまり理解していなので、確認中である。